京畿道の市内・広域バス
ソウル都市圏では、自治体ごとにバスの運営が異なります。ソウル市の外側、金浦市や高陽市、城南市や軍浦市、水原市など近郊エリアでは、バスのシステムが異なります。地下鉄では微妙に不便・行きたいところに路線がない、そんなことがよくある郊外エリアでバスを活用できれば「おでかけの幅」が格段に拡がります。
じょうずに使って便利な移動を。
市内・広域/直行バスの分類
京畿道の各市・郡では共通の制度で運用されており、市内バスには3つの種類があります。市内バスは、一般的な路線バスで、市内のほとんどの場所で見かけます。一般の路線は青・支線系統は黄色の車体色を採用しています。狭い地域内などを走る生活密着型のバスは「マウルバス」と呼ばれます。
またソウル市内やと近郊各都市(および近郊都市間)を結ぶ中距離系統として「広域バス/直行バス」もあり、地下鉄では乗り換えがあったり遠回りになったりして不便な区間をダイレクト・スピーディーに移動できたりします。
市内/広域・直行バスの運賃
京畿道の市内バスは、基本運賃はICカード利用が前提で、距離制運賃となっています。交通ICカードを使えばバス同士や地下鉄に乗り継ぐときに「のりつぎ通算」が適用され、おトクになります。
(現金での乗車は割高な現金運賃となり、のりつぎ制度も適用されません。)
運賃 | 基本運賃※ | 距離加算 |
---|---|---|
市内バス | 10kmまで 1,250ウォン |
5kmごとに 100ウォン |
広域バス | 30kmまで 2,400ウォン |
5kmごとに 100ウォン |
マウルバス | 10kmまで 1,150ウォン |
5kmごとに 100ウォン |
※交通ICカード利用の金額です。
現金利用の場合は 50ウォン(広域/直行バスでは300~400ウォン)加算。
のりつぎ運賃について
大邱市・大田市・光州市および近郊のバス・地下鉄は、交通ICカードを使って乗り継ぐ場合には、ソウル市と同じ「のりつぎ通算制度」が適用されます。バスの乗りかた
各市の市内バスは、前のり・うしろ降り・運賃先払いとなっています。(写真はソウル市内バスですが京畿道バスもレイアウトは同じです)
運賃は先払いですが、京畿道のバスは距離によって運賃が異なります。どうやって支払うかと言うと「申告制先払い」というスタイルで、降りる停留所を運転士に伝えて、その区間に応じた運賃を支払います。これは、初心者にはとてもハードルの高いシステム…なのですが、交通ICカードならタッチするだけで乗車OK!降りるときにもタッチすることで、自動的に精算できてしまいます。バスに乗るなら、やっぱり、交通ICカードが便利です。交通ICカードを活用しましょう
また韓国の市内バスの多くは時刻表がなく、発着系統の番号と経由地、そして始発便と最終便・その間の運転間隔のみが案内されていることがほとんどです。日本のバス停に比べると情報量は少ないのですが、スマホなどでリアルタイム運行情報を得られますので、それを活用しましょう(韓国NAVERやdaumのマップもしくはKAKAO Busなどのアプリで確認できます)。大きな停留所には接近案内表示があり、リアルタイムの運行状況を確認できます。画像は釜山市のものですが、各市とも同じような案内となっています。
韓国のバス運行状況が確認できるサイト・アプリ
Naver Map
Daum map
Kakao bus(韓国の市内バス検索アプリ)
サイトは韓国語ベース、アプリは英語での操作画面も選べますがバス停の名前はハングル表記なので、GISなどの位置情報サービスを活用して検索してください。
(Naver MapやDaum Mapは起点・終点を設定してバス路線を検索することもできます※韓国語ですが)
料金箱と ICカードリーダーが別々に設置されていることが多いので、気を付けましょう。現金の場合はおつりも出ます。(運転手が手動で操作)
バスを降りる
車内放送は「イボン チョンニュジャンヌン ○○イムニダ。タウムン △△イムニダ。(今度の停留所は○○です。次の停留所は△△です。)」の順で案内されます。降りる停留所がイボンとして放送されたら降車ボタンを押し、早めに車両中央の出口ドアまで移動します。※手すりなどに必ずお掴まりください
降車ドア近くにいないと、運転手が気づかないままドアを閉めてしまい、降りられなくなることも…。
出口ドアが開いたら、足元に気を付けて早めに降りましょう。交通ICカード利用時は、降車時のタッチも忘れずに !
※降車時の交通ICカードタッチを忘れると、乗り継ぎ通算がすべてキャンセルされてしまいます…
バスの乗り方は、基本的には「乗る時も降りる時も交通ICカードをタッチ」すれば、ほぼ問題なく乗れます。
バス車内では吊革にしっかり!
韓国のバスの運転は日本よりワイルドな場合が多く、急発進・急停車もあります。バスに乗ったら、必ず吊革や握り棒に、しっかりとつかまりましょう。車窓をゆっくり楽しめるバス。どうぞ、ご安全に。