韓国のバス

バスイメージ 韓国のバスは、日本と似た雰囲気の部分も多く、一般の路線バスは交通ICカードを使えば、本当に便利に使えます。また地方都市へのお出かけに欠かせないのが高速バス・市外バス。韓国全土へ、くまなく路線があります。

各都市のバス

ソウル市内
京畿道(富川・金浦・水原市など)
釜山  大邱・大田・光州

 

ソウルの市内バス

ソウル市内のどこを歩いていても、必ず見かける青や緑のバス。
ソウルの市内バスは、とてもシステマティックに運行されています。仕組みがわかれば、とても使いやすい乗り物です。
バスイメージ

乗ってみたら意外と便利なソウル市内バスたち。

地下鉄だと乗り換えがあったり、ちょっと遠回りになるようなルートを、バスだとスイ~っと直通したりするので、うまく活用すればとても便利です。バス専用レーンも増えて渋滞に巻き込まれる心配も、ほとんどありません。
そして深夜の移動にも、バスが活躍します。

※終夜運行バスはコチラをご参照ください


ソウル市内バスの見分け方

ソウルの市内バスは、おおまかに分けると2つのバスがあります。
バスイメージ青一色のバスが「幹線バス」で、その名のとおり比較的長距離を走る路線バス。緑一色は「支線バス」で、比較的短距離や近いエリア内で運行する路線。。

※バスは上記のほかに赤一色の「広域バス」や、緑一色で小型バスを使う「マウルバス」などもあります

さてこれらのバス、どの辺りを走るのか…というのは、系統番号を見れば、分かります。系統番号図表

 

エリア図

ソウル市内には、近郊エリアから乗り入れてくる「京畿道運営の市内・広域バス(G-BUS)」もあり、系統番号のシステムや運賃が異なりますのでご注意を。

バスイメージ

京畿道の広域/直行バス(赤白)と市内バス(緑白)

ソウル市内バスの運賃

ソウルの市内バスは、基本運賃は全線均一。
交通ICカードを使えばバス同士や地下鉄に乗り継ぐときに「のりつぎ通算」が適用され、おトクになります。

バス運賃表市内で一般的に乗ることが多い幹線・支線バスは1,200ウォン(現金利用時は1,300ウォン)の均一運賃で、郊外へ向かう広域/直行バスに乗る場合は2,400ウォン(現金利用時は2,500ウォン)となります。

終夜バスについてはコチラをご参照ください。

のりつぎ通算制度について
(首都圏大衆交通統合運賃)

ソウル市および近郊のバス・地下鉄は、交通ICカードを使って乗り継ぐ場合には、運賃基本制度に基づいた、とても割安な「のりつぎ通算」が適用されます。

釜山市や大邱・大田・光州市でも同様の制度があります

基本運賃制度
この乗り継ぎ通算制度は、京畿道の市内・広域/直行バスでも、ほぼ同じ形で適用されます。広域バスを利用する場合は広域バスの基本運賃が適用され、乗り継ぎ利用時は距離通算の運賃が広域バスの基本運賃を超えた時点から加算運賃が発生します。

乗り継ぎイメージ
乗り継ぎイメージ

 

バスの乗りかた

ソウルの市内バスは、前のりうしろ降り運賃先払いとなっています。バス側面
バス停では、乗るバスの情報をチェックしておきましょう。
ソウルのバスは時刻表がなく、時間帯ごとの運転間隔で案内されています。書かれている運行間隔を見れば、おおよそどれくらい待てばバスが来るかが分かります。また大きな停留所には接近案内表示があり、リアルタイムの運行状況を確認できます。
バス停掲示
乗りたいバスが来たら、手を上げるなど「乗る素振り」を運転手に見せましょう。そうしないと通過されてしまう場合も…。バス停イメージバスに乗る前に、番号・行先や進行方向を改めて確認しましょう。韓国のバスは路線の両端の地名を掲示したまま運行することが多く、バスの掲示だけでは進行方向が分かりません。行きたい場所へ行けるか不安な場合は、運転手に「***(目的地)カヨ?」と聞けば、行く場合は「デー(ネー)」、行かない場合は「アニョ(アニエヨ)」と教えてくれます。バス行先バスに乗れば、まずは運賃を支払います。
料金箱と ICカードリーダーが別々に設置されているので、気を付けましょう。
現金の場合はおつりも出ます。(運転手が手動で操作)バス入口


バスを降りる

車内放送は「イボン チョンニュソヌン ○○イムニダ。タウム チョンニュソヌン △△イムニダ。(今度の停留所は○○です。次の停留所は△△です。)This stop is ○○.」の順で案内されます。降りる停留所がイボンとして放送されたら降車ボタンを押し、早めに車両中央の出口ドアまで移動します。
※手すりなどに必ずお掴まりください
バス車内

降車ドア近くにいないと、運転手が気づかないままドアを閉めてしまい、降りられなくなることも…。

出口ドアが開いたら、足元に気を付けて早めに降りましょう。
交通ICカード利用時は、降車時のタッチも忘れずに !

※降車時の交通ICカードタッチを忘れると、乗り継ぎ通算がすべてキャンセルされ、次回乗車時に割高な乗り切り運賃で再計算され差額を徴収されてしまいます…

バスの乗り方は、基本的には「乗る時も降りる時も交通ICカードをタッチ」すれば、ほぼ問題なく乗れます。

 

バス車内では吊革にしっかり!

韓国のバスの運転は日本よりワイルドな場合が多く、急発進・急停車もあります。バスに乗ったら、必ず吊革や握り棒に、しっかりとつかまりましょう。
バス車内イメージ

車窓をゆっくり楽しめるバス。どうぞ、ご安全に。

深夜の移動もバスで便利に

ソウル市内では、地下鉄の最終列車が出たあとも、バスが走ります。NバスイメージN**番として運行されるのは、深夜から早朝にかけて運行される深夜バス。ふくろう(オルベミ)のマークが特徴です。夜中12時頃から早朝4時過ぎまで、ソウル市内各方面に運行されています。Nバス路線略図
路線 始発地 経由地 折返し地 運行間隔
N13 蘆原駅 回基-清凉里-東大門-薬水-新沙江南駅-三成-蚕室 福井駅 約30分
N15 牛耳洞 水喩駅-弥阿洞-誠心女大-新設洞-東大門鍾路明洞(ロッテ百貨店)-ソウル駅-龍山駅-鷺梁津-新林-舎堂駅 南泰陵駅 約30分
N16 道峰山 水喩駅-弥阿洞-誠心女大-恵化-東大門明洞駅-光化門(西行のみ)/ソウル駅(東行のみ)-孔徳-汝矣島-永登浦-九老 温水駅 30~45分
N26 新内駅 上鳳駅-清凉里東大門鍾路光化門-西大門-梨大-新村弘大入口-合井-堂山-塩倉 開花駅 30~40分
N30 上一洞 千戸-龍頭駅-新設洞-東大門-乙支路-明洞(ロッテ百貨店) ソウル駅 約35分
N37 福井駅 可楽市場-良才駅-江南駅新沙明洞(白病院)鍾路2街光化門-西大門-恩平区 旧把撥駅 約30分
N61 陽川区 開峰駅-新林駅-舎堂駅-南部ターミナル-教大-江南駅-三成-清潭駅-建大入口駅-中和駅 蘆原駅 約25分
N62 陽川区 新亭駅-塩倉駅-合井-弘大入口新村-梨大-市庁-乙支路入口駅鍾路東大門-新堂-往十里聖水-建大入口駅 龍馬山駅 約30分
N65 開花駅 鉢山駅-新亭駅-永登浦-大林駅 始興洞 約30分
深夜バスは少し割高な運賃になりますが、乗り継ぎ通算制度も適用になりますので上手に使えばタクシーより割安かつ安全に、深夜の移動ができます。
なお深夜1時過ぎまでは一般の市内バス(通常運賃)も運行されていますので、状況に応じて使い分けてください。